10ポンドの指定も意外と多い!?張り上げテンションについて考えてみます。
ありがたいことになかなか時間が取れず、久しぶりの更新になってしまいました。
ここ最近、やたらとローテンションでの張り上げ依頼をいただきます。
(当店マシンでの下限値は10ポンド。下限値での依頼も、、、実はぽつぽつとあります。張った気はしませんが、少しでもテンションを逃さないよう、頑張ってお張りしています。)
せっかくの機会なので、ハイテンション、ローテンション、それぞれの利点と欠点を今一度復習しておこうと思います。復習する必要はなさそうですが・・・笑
まずはハイテンション。そうですね、便宜上、ちょっと極端な形について考えたいので、35ポンド以上、とでもしておきましょうか。
まず、利点としては・・・ボールを遠慮なくぶっ叩ける、という点と、アウトしにくい、という点でしょうか。
ハイテンションで張って欲しい、という方は、力が非常に強かったり、プレースタイル的に、常に(常に、はいいすぎでしょうが)フルスイングをしたり、いずれもパワーヒッターではないかと思います。
スイングスピードが速い場合に張り上げテンションが低いと、ボールを持ち過ぎてしまって飛ばなかったり、逆にボールが飛びすぎてしまったり、もしくはコントロールが効かなくなってしまったり、といろいろな不具合を生じるでしょう。
欠点は・・・まずはフレームに対して負担がとても大きい点。推奨テンション以上で張り上げるので当然ですが、フレームへのダメージは免れません。
また、ラケットを振れない時にボールが飛ばないであろう点。振る前提でハイテンションだろうと思います。
ヘッドスピードが速く、ご自身の力で振っていくスタイルの方には、ごく稀に35ポンドを上回ってのご指定をいただきます。まぁ。。。こちらからおすすめすることはほぼありません。
次にローテンションについて。20ポンド以下を考えてみます。
基本的に、ローテンション指定をされる場合、ガットはポリが多かったのですが、ここ最近はナイロンでもそのような指定をされたり、とプチブームになっています。
ガットを緩く張り上げると、ゆっくり大きなフォームで振った時にボールが飛んでくれるので、楽にプレーしたいというニーズにはぴたっとはまるのでしょうが、緩すぎるとボールスピードが落ちてしまうと思います。ボールが柔らかいので、ガットの張りがある程度ないと・・・とは思っていしまいます。(プレースタイルが多様化していますよね!)
25ポンドでも相当緩いと思うのですが、ローテンション愛好家の方は、10ポンド台への躊躇が全くありません、笑
また、面内が非常にたわみやすいため、ボールコントロールをするための技術が必要になってくるでしょう。
だからポリなのかな?と思うのですが、、、。
ローテンションでナイロンを張り上げると、単純にぼよんぼよんに。
ポリをローテンションで張ると、打感は硬いけれど球持ちがしっかりある、非常に独特の打球感、とお客様にお伺いしたこともあります。
なるほど、、、と。
少し前から比べるとフレームが硬くなっているのもテンションを下げる要因になっていると考えています。
(あとはYouTuberの影響も大きそうです。)
自分自身の打点でしっかりと振り切れた時、詰まった時、ぎりぎりボールに追いついて、なんとか相手コートに返す時、いろいろなショットがある(ロブ、ボレー、サーブ、ストロークetc…)中で、トータルバランスが取れているのが、いわゆる推奨テンションになると思います。(25〜35、その中でも27〜32、3くらい)
極端なテンションで張り上げる時には、トータルバランスが推奨テンションを上回れるのか?とプレーしながら考えていただき、トライいただければいいかな?と思います。
※滅多なことがない限り、いずれもこちらからはおすすめしませんよ、笑
テンション指定の幅が広がるとまた新しい技術が生まれるのかな?
ちょっと楽しみではありますよね。
お客様からの要望に添えるよう、我々も技術を磨かなければいけません。
ということで、極端なテンション指定についてでした。
ではでは。
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