擦り傷の蓄積でラケットが折れるのも良くないので・・・
以前、エッジガードが必要かどうか、という点について本ブログで取り上げました。
擦り傷防止はできるのでラケット寿命は少しでも伸びてくれるかな、というメリット。
自然とヘッドヘビーになってしまう、というデメリット。
をそれぞれ書かせていただきました。
季節柄、ガットの張替えが多く、普段、そこまで張替えをされない方のフレームを見る機会が多いです。
そうすると、どうしてもフレームトップの擦り傷、塗装剥がれ、擦り傷が蓄積されたことによってフレームが薄くなっているetc…様々な傷が目につきます。
ガットは張替えないまでも、グリップテープやエッジガードを定期的に替えてもらったらなぁ、なんて思いますが、そのような方は、エッジガードも始めに貼ったらそのまま、なんて場合も多いです。
傷が入りやすい場所だけエッジガードが擦り切れてなくなっていて、擦らない場所だけエッジガードが残っている。これ、もはやただの飾りです。よく擦るのであれば、エッジガードの状態を常にチェックしておいて欲しいものです。
・・・いきなり本題から逸れましたが、何が言いたいのか、というと、例えばコート状況だったりプレースタイルでラケットを擦る機会が多い場合はエッジガードがあることで少なからずラケットに対する負担は減る。ではフレームのためにエッジガードを貼る、という決断も悪くはないですよね、ということ。
フレームのバランスが崩れるのを気にされる方にはカスタムフィットがいいのかな?というのがこの記事の主旨です。
イーブンバランスが好きな方は、ヘッドライト
ヘッドヘビーバランスが好きな方は、ノーマル
に、それぞれ5mm(ave.)ずつ先を軽くして持っておいていただくと、エッジガードを貼ることで1ランクずつヘッドが効くようになるイメージになると思います。
(エッジガードによって重さは違うのですが、)5mm丸々ヘッドヘビーにできるかというと、基本的には、そこまで上がらないのかな?とは思います。
・・・が、後の微調整はレッドテープでちょろっと追加いただければバッチリだと思います。
※細かい調整をしたい方は、店頭にてご相談をいただければと思いますが、基本的に他店ご購入品においては調整をお断りしております。当店のお客様はぜひ。
例えばミズノはエッジガードがとても薄いです。どちらかというとデザイン性を重視しています。この場合バランスはいじらなくてもいいかも。
反面、ヨネックスはしっかりと厚いので擦り傷対策は十分できるでしょう。
さすがに2枚重ねるとバランスが崩れるし、フレームから外方向に張り出しすぎると振った時の抵抗も変わるでしょう。
2枚重ねは非推奨ですが、ラケットを擦る機会が多い方はラケット自体のバランスまで考えていただければと思います。
そんなところでエッジガードについて再考。
たまに、フレームが折れてしまっているのを隠したり、打撃跡を隠したり、と修理のようなイメージで貼り付けている場合も見受けられますが、カーボン繊維は一度破断してしまうと基本的には修理が効かないものとお考えください。
エッジガードは擦り傷対策です。ぶつけたら or 激しく地面に擦ったら衝撃はしっかりとフレームに伝わってしまいます。あくまでも擦り傷の蓄積によって塗装が薄くなったり傷が蓄積するのを防ぐ目的です。
ガット張りの依頼をいただいた際にエッジガードがぴちっと貼られていると、フレームを触って折れや大きな傷がないかを確認するのですが、綺麗に隠されてしまうと見つけられない場合があります。
折れているフレームをガット張りに出されると、作業中にフレームがどんどん変形してきます。また、カーボン片が手に刺さったりすることもあり、非常に危険ですので、依頼に出す前にしっかりとご確認をいただければと思います。(どうなってもいいから張って!というケースもあるのですが、折れたラケットを張るのは危険だよ、という点を念頭においていただければ非常に助かります。)
最後は余談になってしまいましたが、とにかく、ラケット1本ざっくり2万円しますので、決して安くありません。
フレームがへたりきったから止む無く買い替え。
この流れがしっかりとできて欲しいと思い、しつこいくらい、大切に使ってね、とお伝えをしています。
いろいろな考え方がありますが、エッジガードを貼りたいけれどバランスも大切にしたい場合は、引き算をした上でカスタムフィットをお考えください、という話でした。
ではでは。
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