ソフトテニスのラケットのはなし

ボルトレイジ7バーサス・5バーサス。

ジオブレイクのバーサスをイメージすると、かなり癖は少ないかも?

ボルトレイジのオールラウンドモデル、7バーサス・5バーサスをそれぞれ試打しました。

毎度思いますが、7と5で、やっぱり使用感は結構変わります。
今回は、7→UL、5→UXLだったこともあり、その差は結構大きく感じました。

両者共通する部分は、ちゃんとVとSの間にいる、ということ。
前衛向け「V」ほどは弾きませんが、後衛向け「S」よりはしなりません
絶妙なバランスだと思いました。

それでも、です。
ボルトレイジ7バーサス/5バーサスは、S寄りかな?と思いました。

ジオブレイク70バーサスとバランスポイントの設計値は同じですが、スイングウェイトはやや重めに設計(現状、当店にあるものがそうなだけかもしれませんが)されており、振ってみるとヘッドの利き方は後衛向けに近いな、と思いました。
既製品をそのまま使うのであれば、ラケットの取り回しややや難しいかも?と。

また、フェイスは自体は厚めなので当たってからは弾くのですが、しなりも感じられ、ヘッドの軽い後衛用として発売されても全然気にせず使えるような、そんな使用感でした。

当たってからは弾くという部分が結構重要で、プレーヤーに十分力がなくとも、ラケット自体がボールの飛びをアシストをしてくれるので、ジュニアや女子プレーヤーで、後衛向けを使いたいけれど振り感ちょっと重いな、でも前衛向けは弾きすぎてコントロールが・・・というニーズにバッチリハマってくると、、、そのように思いました。

ニッチかもしれませんが、あれば非常に助かります。

そのほか、テンポ良く・タイミング早く、ガンガン攻め込んでいきたい後衛さん
ストローク6.7割、ボレー3.4割のスタイルの方
ジオブレイクバーサスのスイートスポットが苦手な方
(ジオブレイクバーサスシリーズよりはスイートスポットは上目で、上過ぎないので、癖は少なめ)
なんかにもおすすめできると思います。

 

それで、5と7の違いなのですが、

楽に振った際に大きく飛んで、打感も柔らかいのが5
打感がしっかりとしていて、振り切った際に球がグッと締まるのが7

ざっくりではあるのですが、ホントにこんな感じ。

これはSやVと共通していると思います。

重さが違う両者を比較したので、厳密性は低いかもしれませんが、5バーサスは、打感も含め、振り感に軽さを感じます。
全長は7バーサスより長いのですが、ラケットを計測してみても、スイングウェイトは7バーサスの方が大きい傾向にあります。
力がなかったり、成長期の方には、このくらい軽くって柔らかいフレームの方がいいんだろうなと思います。

7シリーズは、楽に振っても飛びませんので、振れることが前提となってきます。
しっかりと振り切る(後衛向けよりはヘッドが回りやすい)ことで真価を発揮します。

どちらが良いか・・・

こちらとしては、プレーヤーのパワーレベルに応じて、おすすめを変えていく形となると思います。

7バーサスのULは、男子・男性向け。女子プレーヤーは、高校生
7バーサスのUXLは、女子プレーヤー向け。ストリングとの組み合わせによっては中学生から幅広くおすすめできるかも

5バーサスのULは、結構おすすめが難しく、男子中学生が中心になりそう。力がついてきたら7バーサスへの持ち替えを。
5バーサスのUXLは、中学生の1本目の選択肢のひとつ・女子中学生のファースト後衛向けラケットとして。
5バーサスのXFLは、楽飛びラケットを求める方や、小学生に向けて。

現段階ではこんな感じでしょうか。

 

バーサスモデルって、わかりやすいようでわかりにくく、解釈も人それぞれだと思います。

本記事も、そんなひとつの解釈として、参考にしていただければ幸いです。

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