コーティングがしっかりしていました。
今回の試打では、ミズノさんの新作、マルチフォースを使わせていただきました。
試張りを試打ラケットと一緒にいただいていたので、全カラーを様々なラケットに張り上げ、試してみました。
張っていると確かにマルチっぽいのですが、今までのマルチからするとコシが強く、柔らかめのモノフィラメントだよ、と言われたら、そうかも？と勘違いするかも・・・というような張り心地でした。
設計としては、1.28mmでやや太め。
マルチフィラメントの上に高摩擦コーティングという作りで、ミズノさんとしては初めて？高摩擦コーティングにチャレンジされたのではないかと思います。
やや太めの設計のため、反発が特段高いというわけではなく、しっかりと振ってほしい、がベースにあると思います。
表面でぐっとボールがホールドされ、プレーヤーのパワーをしっかりとボールに伝えることができるのが特徴で、回転性能にも優れていると思います。
打感は、マルチにしてはやや硬めでした。
目ズレを抑制、とあったのですが、目ズレは適度に起こってしまうと思います。
（もしくは試打した環境的に、暑くてジメジメ（30°超えかな？）していたから仕方なかった・・・？）
今まで発売されていたところからすると、マルチドライブ、マルチコントロールほど柔らかくなく、マルチホールドほど鈍さ（太さからくる鈍さ）があるわけではありません。
また、しっかりとした打感ではありますが、マルチはマルチですので、モノフィラメントと比較をすると、そこまでは硬くありません。
柔らかな打感で、ボールをしっかりと包み込みたい、乗せて打ちたいという方はマルチドライブやマルチコントロール。
球持ち特化したい、という方はマルチホールド。
ガツン！とハードヒットしたい、という方にマルチフォース。
そんな感じの棲み分けでしょうか。
他社品と比較をしてみようと思っては見たものの、直接的な競合品は特に思いつかず・・・
ガムシリーズやミクロパワー、Sファングなどのコーティング系ガット・ストリングが競合になりそうなのですが、構造や太さが違うため、微妙に外れているような気がします。
個人的には、弾き系のフレームに合わせて、攻撃的マルチとしてセッティングしてみるのが面白いと思います。
ミズノさん的にも、かなり力の入っているストリングです。
ぜひ一度お試しください。
今回の試打レビュー、最後は重さについて書いてみます。
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