ソフトテニスのラケットのはなし

グリップサイズは太い方がいい?細い方がいい?

グリップサイズの適正ってどこにあるのか・・・?

季節の変わり目に気になる!?
グリップサイズについて書いてみます。

ここ最近の傾向として、細いグリップを好む方が増えています
それが全て正しいのか??どうなの???
・・・ということで考えてみます。

まず、初心者向けフレームから。
ミズノもヨネックスも、各社の一番細い規格のものを発売しています。
ミズノの場合、グリップサイズは00、ヨネックスの場合は・・・0です。
※ヨネックスにも00規格はありますがジュニア向けのみです。

最大公約数が一番細いグリップということでしょう。

太いグリップを握れないよりも細いグリップは太くできるじゃん!?ということですね。
初心者向けは全員がとりあえず持てないといけませんもんね。

次に、初めてのポジション向け(5シリーズ)は?というと、
ミズノの場合、00と0と・・・前衛向けは1まで用意されることが多いです。
ポジション別で・・・
前衛向けの場合、00X、0U、1Uのように、細いグリップは軽いものだけを用意していて
後衛向けの場合、00X、00U、0Uのように、細いグリップに重量違いを用意します。
ヨネックスの場合は前後衛関係なく、0と1をUXLとULで用意しています。
※(X or UXL)は223g平均、(U or UL)は238g平均です。

それより上のシリーズでは、
ミズノ前衛向けは0と1、最上位モデルでは2まで。後衛向けは00と0を用意しています。
ヨネックスは、、、前衛向けで1と2、後衛向けは0と1です。

ランクが上がるとグリップサイズが太くなる傾向にありますよね。

これ、いろいろな意味があると思います。

初めてのポジション別はジュニア(小学生)も使うのだから細いグリップも必要だろうし、入門用が細いグリップしかないから、と違和感なく移行できるように、細いグリップは作っておいても売れるだろうし。
ランクが上がっていくとポジションに合わせてグリップサイズを考えないといけませんし。

ただ、一応・・・それはあくまでも売る側の都合の話。こうであろう、と、そういう話。

では、グリップの細い太いでどのような違いが出るのかをちょっと考えてみると、
※当店的見解です。

後衛が好むことの多い細いグリップの利点は・・・
手首の可動域が上がるため、”もうひと押し”がしやすくなります。
また、相対的に先の重さを感じやすくなります。
ヘッドを効かせたい、というニーズに合致するのだろうと思います。

逆に前衛が好むことの多い太いグリップの利点は、というと・・・
手首がコックされるので、相手からのボールに押し負けにくくなる
→ボレー時の安定感が増します。
また、相対的に先が軽く感じるため、操作性が向上します。
取り回しのしやすさを求める方(=前衛に多い)のニーズに合致します。
また、面が安定しやすいという利点もありますね。

もちろん手の大きさにも大きく依存しますので、その人にとって太いのか細いのか、でみていく必要があります。

ソフトグリップを巻いたり外したりしながら、それぞれプレーをしてみて、最適な太さを探します。それが見つかったら、次に買うラケットは、後からソフトグリップを2重3重にしないでいいように、適切な太さにします。ソフトグリップをたくさん巻くことのデメリットとしては、せっかくの八角形が丸に変わってしまってどの面を向いているのかがわかりにくくなることと、バランスが崩れることです。
※より先を効かせたい、と後衛さんに多いのはリプレイスメントグリップ(元グリ)を外す方。角が立って痛いですが、そんなプレーヤーも結構多いです。これももちろんバランスが崩れます。

プレーヤーが何を求めるのか?

前衛でも細いグリップの方がサーブとかスマッシュがいい感じ!となると細いグリップを選択されるでしょうし、後衛でも太いグリップの方が面が安定するから、と太いグリップを選択される方もいらっしゃるでしょう。
ただ、グリップが細くてラケットがすっぽ抜けてしまったり面がくるくる回って安定しない方は太くした方がプレーにはいい点が増えるでしょう。

グリップサイズはもっともっと自由であっていいのだと思います。

そういう意味でカスタムフィットとかスペシャルチューンの必要性は結構高い。
※スペシャルチューンは5シリーズ未対応なんですよね。残念です。

ちなみに・・・
ヨネックスは0→1→34→2→36
の順に太くなっていき
ミズノは00→0→1→2
(スペシャルチューンはグリップサイズが多すぎるので、とりあえず既成品の範囲の中で書いています。)
の順に太くなっていきます。

ついでなのでグリップ形状についても触れておくと、

ヨネックスにはノーマルとプレーシフト
ノーマルは、より正八角形に近いヨネックス従来の形状、プレーシフトはやや扁平しています。
ノーマルの方がフォア面が上に向きやすく、バック面が下に向きやすいです。
プレーシフトはその逆ですね。あ、あくまでも傾向として。

ミズノは全てハンモックグリップです。
既製品は縦横で長さが違いますが、スペシャルチューンだけにある正八グリップは縦横の長さが同じなので、こだわりのあるプレーヤーに人気があります。

 

めっちゃ長くなりましたが、グリップについてのあれやこれ。

いろいろ読んで訳がわからなくなったら、ぜひとも店頭へ。

手に直接触れる部分なので、あーだこーだ言いながら選ぶのもまた楽しい。

本日はこんなところで。

ではでは。

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