1.25mmマルチ、メジャーになりましたよね。
ありがたいことに連日ガット張りが多く、春らしくさせていただいております。
よく店頭で比較されることの多いマルチフィラメントガット3種(ついでにもう1種)を比較してみます。お付き合いください。
ではまずはゴーセンから。
1.25mmマルチの”はしり”といえばテックパワー
ゴーセンからはテックパワー。1.25mmの”弾き系”マルチです。
コーティングがかなりパリッとしており、弾き感が強いのが特徴です。
また、マルチフィラメントならではの掴み感もあるため、モノ系の強い弾き感が好きじゃない方に人気があります。
欠点としては、伸びやすいことと、切れやすいこと。
ウルトラマンみたいな、そんなイメージのガットです。
掴みながら弾く、そんなガットを試してみたい方はテックパワーをぜひ。
テックパワーの弱点を改善!?テックハイパー
ついでにもう一種をここで先に書かせていただくと、テックハイパーですね。
テックパワーと同じようなパリッと系のコーティングながら、表面にメタルを巻き付けていることで、テックパワーの弱点であった伸びを抑制することを目的としたストリングです。
より掴み感も出る、とずっと売れてはいるのですが、学生さんになかなかおすすめできません。
耐久性が本当にないから…です。たぶんゴーセンガットの中でもテックパワーと1、2を争いますが、たぶんテックハイパーの方が切れやすいと思います。
カタログデータ値を見ても、テックパワーは耐久性8、ハイパーは5なので、間違いなさそうです。
発売当初は切れすぎてびっくりしていました。
次にヨネックス。
ヨネックスが考えた”硬めコーティング”のマルチフィラメント、ブラスト
ここ最近発売した商品である程度のシェアを得ているのがサイバーナチュラルブラストでしょう。
(というよりヨネックスはガットの廃盤が結構多い・・・できればゆっくり育ててほしい。実は困っています。まぁそれは置いておいて。)
クロス、クロスアイのシリーズからするとコーティングを少し硬くしていて、ヨネックスマルチの中では弾き感が出るタイプになります。
・・・が、弾きだけを考えるとテックパワーに軍配が上がります。より球持ちという点でブラストです。
お客様からよくいただく感想としては、使い始め、ボールがガットの上で滑っている感覚がある、暴れている気がする、というもの。
当店スタッフも同様の感想を抱いたことはあったのですが、打ち込んでいくとボールが乗るようになります。
はじめは少し辛抱が必要かもしれません。
ボールが乗り出すと球持ち感と弾き感のバランスがとれているガットなので、テックパワーより伸びを感じにくくていい感じ、という感想もいただきます。
最後にミズノ。
八角形の引っ掛かりと低硬度ウレタンコーティングの球持ち。マルチドライブ。
こちらは以前記事にしていますが、少し珍しい、断面が〇(丸)じゃないマルチフィラメント。
上記3種は〇断面なので、球持ち感を構造(マルチフィラメント)に任せていますが、ミズノだけは構造(マルチ)+表面コーティングの粘り+八角形断面と三段階で。
ただ、表面コーティングはやや硬めの印象を受けますので、上記3種から比べるとややハードなのかもしれません。(それでもマルチフィラメントなので柔らかいことは柔らかいです。)
しっかりと回転性能も残しつつ、柔らかな飛びが欲しいという方にお試しいただければと思います。
と、こんな感じ。
評価が非常に難しいですが、弾き感を出すならテックパワー、テックパワーのフィーリングを残しつつテンションキープ率と柔らかさを上げるのであればテックハイパー、回転性能はマルチドライブ、まんべんなく、ならブラスト。
こんな感じでしょうか。
ガットはフィーリングですので、ぜひいろいろとお試しいただければと思います。
ではでは。
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