ソフトテニスのガットのはなし

球持ち系の新入り「マルチホールド」について少し。

珍しい!「台湾製」ガットです。

マルチファイバーホールド、という名前のガットが2020/3/26(本日)発売となりました。
当店WEB SHOPにも掲載しておりますので、そちらからお買い上げいただくもよし、直接店頭にお越しいただくもよし、です。

先に宣伝を済ませてしまいましたが、ここから詳しく説明をしていきますね。

まず、構造から。
芯糸:マルチフィラメント(細い繊維の集合体ですね)
側糸:モノフィラメント(少し太めのガット)を巻き付けて
さらにその上からコーティング

という構造になっています。

テックガット5300と同じイメージの構造ですね。
触り心地から両者を比較すると、5300の方がコーティングはしなやかです。

そして、太さ、1.32mmです。つまり・・・5300にフォーカスしてきていますよね。

生産国はタイトルにもあるように、台湾製です。日本製がほとんどのソフトテニス界にとって、ちょっと異質な存在になると思います。

 

肝心な性能を5300と比較してみました。あくまでも個人的な意見が主になるので、こんな感想もあるよね、程度でお読みくださいね。

まず、ホールド感を比較すると、ボールを掴んでくれている感覚を感じやすいのは5300です。
マルチホールドは割とコーティングが硬めなのか(もしくは側糸のモノフィラメントがそうなのか)5300と比較してしまうと、弾く感覚が割と強くなります。
今風(?)と表現してよいのかわかりませんが…コンパクトに振った際にはマルチホールドにもしっかりとホールド感を感じることができます。
そうすると、もしかしたら中高生のスイングワークにとってはかなりホールド感の強いストリングになるのかもしれません。
そこにフォーカスして作ってきているのであれば、ミズノのストリングの中では最もホールド感が強いストリングになりますね。

反発性能を考えると・・・上述のように、マルチホールドになるような気がします。
表面の硬さがそのまま反発特性になっているようなイメージです。
5300のコーティングのしなやかさは他に変わりようがない気がしています。

ボール飛距離は人によって、打ち方によって様々。ゆっくりと大きく振る方は5300の方が飛距離調整がしやすいのでは、と予想していますが、ここは是非打ってみて比較していただきたいところです。

 

マルチドライブ、マルチコントロールとどう違うの?ということを最後に少し書かせていただくと、-ドライブ、-コントロールはどちらも表面に粘りのあるウレタンコーティングを施しています。
このウレタンコーティングがボールとガットの喰いつきを演出し、細いため反発しながらも一瞬の球持ち感がしっかりと感じられる仕上がりとなっていました。
(エッジの効いた一瞬の球持ち)

マルチホールドはウレタンコーティングが施されていないため、上記2機種のような一瞬の喰いつきはあまり感じられません。その代わり、太さでもって、全体的にボールを包み込むような感覚を演出してくれます。

今までミズノから発売していたストリングには、全体的にボールを包み込むようなタイプのものがなかったように思います。(すみません、ここ最近の話です。)

ですので、他のメーカーにはあるけれど、ラケットもガットもミズノで揃えたい、という方であったり、球持ち系で良いのないかな?新しいの使ってみたい!という方にひとまずはお使いいただきたいな、と思っています。

ということで、ざっくりとマルチホールドの紹介でした。
(今現在の感覚をざっくりとまとめています。合わせるラケットや張り上げテンションによっても感覚は変わります。あくまでも一つの参考程度に。)

ではでは。

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