そりゃあどんなガットにも欠点はありますが、いいガットだと思いますよ。
上記、シャープの記事でいろいろと書かせていただきましたが、その中の一つ、モノスピード（正式にはモノファイバースピード）について書いてみます。
前の記事をもってきてみると、
個人的にナイロンモノを弾き順に並べてみると
ミクロパワー（GOSEN）（中・上級に人気）
↓
スラッシュ（YONEX）（中・上級に人気）（ここ数年で発売）
↓
シャープ（YONEX）（中級に人気？）
↓
モノスピード（MIZUNO）（初・中級に人気）（ここ数年で発売）
↓
MSフォース（GOSEN）（初・中級に人気）（ここ数年で発売）
と、このような感じ。
いろいろな要因で並べる順番は前後するものと思いますので、あくまでも一つの参考程度に。
こんな感じで書きました。
では具体的にどんなガットなのか？というと、
構造としては…芯糸をやや細くしていて、その分側糸が従来よりやや太い、MSフォースに似た構造をしています。表面には、少し粘りのあるウレタンをコーティングし、弾きの中にも球持ち性能をプラスできるよう、工夫されています。
ウレタンにも、比較的ぱりっと仕上がっているものからモノスピードに採用されている低硬度のものまで、いろいろとあるようです。
触ってわかる表面の柔らかさがモノスピードの魅力をそのまま表しているように思います。
表面のコーティングの部分がMSフォースとの大きな違いでしょうか。
MSフォースの方が表面がさらっとしていて、モノスピードの方がもちもちしていると表現できるかな、と思います。
MSフォースはMSフォースで、モノスピードよりももっとコントロール寄りの弾き系と思っていただければいいかなと思います。どちらも当店では人気のあるガットですよ！
もちろん弾き系のガットではありますので、打球感はそこそこしっかり、また、ボールスピードも速めですが、単純なボールスピードを考えると、ミクロパワーが一番ではないかと思っています。ただ、ミクロパワーなんかはスイングスピードがない（もしくはパワーがない）と球離れが速くてコントロールが容易にできなくなります。スラッシュもその類ですね。
モノスピードは、そこから比べてみても、ある程度スイングスピードがゆっくりでもコントロールしやすい、表面での球持ち性能が魅力となります。
また、打球音が高く、打っていてある種爽快になれるとでもいいましょうか。いい音を奏でてくれるのも魅力かもしれません。
コントロールがしやすくって、飛びもある程度いい…いいことづくめ？となりますが、やはり欠点もあります。
一つは、テンションキープ率がそれほど高くない、という点でしょうか。
ある程度柔らかいガットなので仕方ないのですが、定期的な張替えは必須です。
2か月に1回とか、切れなくても張り替えていただけるとうまみだけを堪能できそうです。
また、パワーがある方が使うと結構早めに切れてしまいます。中学生とかだとそんなに切れないと思いますが、打球感を好んで使用している高校生男子とかは、、、耐久性に悩まされる場合もちらほらと。
打ち応えを求める場合はそもそもミクロパワーとかスラッシュになってきますね。あとはナノジー125ツアーとか。
…そんなもんでしょうか。
ミクロパワーとかシャープよりちょっとコントロールが、、、という方や、モノ系初挑戦の方に、MSフォースと共におすすめしたい、そんな一本となります。
ではでは。
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