S張りV張りについてちょっと思うことがあったので覚え書きとして。
お客様との話の中で、S張りV張りについてちょっと思うことがあったので覚え書きとして、書き留めておきます。
そもそもS張りV張りとは、ヨネックスが提唱する後衛向け、前衛向けのガット張りパターンのこと。
姉妹ブログから引用してくると、
S張りは、ラケットのセンターやや上部のテンションをしっかり出すことを目的とした張り方です。
メインの打球場所がラケットセンターよりやや上部寄りな後衛が、打球時に打ち応えを得ることのできる張り方と紹介されていました。一方V張りは、ラケットのセンター部分に広く柔らかいスイートエリアを作り、マイルドな打球感を実現することを目的とした張り方です。
ラケットのセンターでボールを捉えることの多い前衛が、打球時に気持ちいい打感を得ることができる張り方として紹介されていました。
となっています。
ふむふむ、と読んだ上で、人によって、前衛でもS張りの方が好きな方、後衛でもV張りの方が好きな方がいるのはなんでだろう?と考えていました。
それと並行して、ここ最近ミズノのラケット説明で、(セミ)オーバル形状、ティアドロップ形状というのがありました。
オーバル形状はスイートエリアが広いのが特徴で、ティアドロップ形状はフレーム上部での飛び(そこにメインエリアがある)が良いのが特徴ですよ、と。
ミズノに限らず、フレームはそれぞれ独自の形があります。
形だけで打感が全て決まることはありませんが、面の形でも打感が変わるということはここからもわかるかと思います。
じゃあ、と考えると、例えばオーバル形状のフレームにS張りをすると、フレームとしては中央がたわみやすいのに張り方としては上部が硬い、と。
ティアドロップ形状のフレームにV張りをすると、フレームとしては上部が弾くのに張り方としては真ん中にスイートエリアがある、と。
なんだかちぐはぐな感じがしてしまいます。
オーバル形状にV張り、となると、フレームとしても張り方としても真ん中のスイートエリアが大きく取れそうですし、ティアドロップ形状にS張り、となると、フレーム上部の打ち応えは結構なものじゃないか?と。
前衛がV張り、後衛がS張りではなく、プレースタイルに応じて正解がたくさんありそうだな、というのはここからもわかりそうです。
例えば前衛でも打球する位置がフレームの中央よりも上側が多いのであればS張りがフィットしそうだし、しっかりとした球持ちを重視する後衛はV張りがフィットしそうです。
(結局、人によって打ち方が違うのでポジションで張り方を変えるのはどうなのか?という話に帰着しそうですが・・・)
①ラケット、②ガット、③ガットの張りの強さ、④ガットの張り方
etc…
順番(比率)としては①から順に小さくなっていくと当店的には思っていますが、ここまで張り方がいろいろ出てくると検証できればいいよなぁと思わずにいられなくなります。
ただ、こればかりは検証のしようがなくて、いつも球持ち系のフレーム(想定としてはオーバル形状)でプレーをされている方が弾き系のフレーム(想定としてはティアドロップ形状)でプレーをするとそれだけで違和感が出てしまいますし、逆もまたしかりです。
ご自身の中で、いつもの張り、S張り、V張り、それ以外の張り、いろいろと試してみて、しっくりきた張りがなんでしっくりきたのか。
考える必要は・・・まぁないのかもしれませんが、なんとなく感覚的部分を考察してみたくなって、思い立って一筆書きの殴り書きで覚え書きとさせていただきます。
たまにはこんな記事もいいですよね・・・?
ではでは。
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