ソフトテニスのラケットのはなし

いまさらながら「カスタムエッジ」について、思うこと。

ゴーセンラケット・・・もっと流行っても良かったですよね

・・・今更ながら、ゴーセンラケットについて書いてみようと思います。

店頭在庫もしていない分際でなにをいう!
・・・なのですが、今だからこそ思うことがあります。

そして、次回作を非常に楽しみにしています。ここ最近、ゴーセンバドラケが一気にきていることを思うと、ソフトテニスも可能性に満ちていると思っています。素材の進化、製造技術の進化・・・とにかくこれからが非常に楽しみです。というか出るよね・・・?何も聞いていませんが・・・笑

不確定?未確定?なミライの話は置いておいて、とりあえず、「カスタムエッジ」について思うことを書かせていただこうと思います。ひとまずゴーセンサイトから引用してきますね。

— キミのプレイをカスタマイズせよ —
CUSTOM EDGE SERIES 誕生
気に入って買ったラケットでも使っていく内に「もう少し」先が軽くなって欲しい「もう少し」手元が軽くなって欲しいという要望が出てくることがあります。
それは、年齢の変化やプレイの変化、筋力の変化など様々な要因があると思いますがプレイヤーの皆さんの心のどこかに少なからず存在している要望だと思います。今回、ゴーセンはその「もう少し」の部分に注目しました。普段は重量やバランスは、リードテープなどを使って調整しますがそれを使わずに、最初からラケットの機能の中でバランス・重量を変更できるシステムを新たに開発しました。

「W.C.S / ウエイト・カスタマイジング・システム」
フレームの3時・9時部分(スイートエリア付近)とグリップエンドのエンドキャップ部分が取り外し可能となっており、それぞれ 0G ・ 3G ・ 5G と3種類の付属の重量パーツを取り換えることで最大10gまで加重することが出来ます。

フレーム3種類×エンドキャップ3種類=最大9通りのスペック変更が可能です。
もちろん、カスタマイズしなくてもこのラケットは本来の性能を十分に発揮できます。
最初からでも、使っていく内でも良いので、「もう少し」の部分が出てきたら、迷わずパーツ交換してみてください。
交換した重量やバランスが合ったり合わなかったりするかもしれませんがその時、あなたのプレイに何かヒントを与えてくれるかもしれません。

と、こんな感じ。

簡易のバランス変更、重量変更ができた、という部分が非常に画期的なシリーズです。
けど、あんまり浸透しなかった。それはなぜか?ということを少し考えてみます。
※あくまでも当店の周りでの話です。

まず、フレームの特徴は何なのか?・・・一応弾き系になるのかなぁと思います。
フレーム自体はミズノのアレによく似てますよね。アレです。
そこから考えると、”適度にコントロールがしやすい弾き系”。そんな認識で良いかと思います。※シャフト自体はそんなに弾く形状ではありません。

ただ、対象レベルは?と考えると、上級寄りの中・上級向け
打ってみると結構打球感が硬いんですよね。

あとはちょっとスペックを見てみると、

タイプV・・・685mm/90平方インチ/USL275mm・SL265mm
タイプX・・・700mm/90平方インチ/290mm(USL・SLとも)
タイプS・・・700mm/85平方インチ/290mm(USL・SLとも)

とこんな感じ。USLはヨネックスのUL、SLはヨネックスのSLの重量規格と同じですね。

タイプVは前衛向けとして発売されました。
全長が5mmショートで、バランスを見る限り、結構いい感じやん?と思うわけです。
実際、打球感の硬さを除き、タイプVは結構いい感じでした。
王道の前衛向けだったと思います。

タイプXはというと、10mmロングでイチョウ大きめの、一応後衛向けタイプ
ボトムに5gの錘をつけるとギリ前衛でもいけるかな・・・?的スペックをしています。
他のメーカーを考えると、中級向けに多いスペック(全長長めは5シリーズの特徴ですね)なのですが、打球感の硬さ的には、ヨネックスの7シリーズより上、ミズノの1シリーズより上と比較されるわけです。
スペック(他メーカーでは中級向け)と打球感(中・上級向け)がアンバランスだったのかなぁ?と勝手に予想。

タイプSはというと、85平方インチの700mmモデル。まぁ、アレですよね。
これは、察してもらおうと思います
もうちょっと柔らかかったら絶対流行ってた気がします。

ここまで書いてみて、改めてカスタムエッジシリーズにしっかり向き合ってみたのですが、結構トレンドを突いてきていたんじゃないかなぁ?なんて思ったりします。

少なくとも、タイプXなんて他のメーカーが持っていないスペックになりますよね。

勧め方によっては店頭でちゃんと流行ったかもなぁと今更ながら思っています。

あとはデザインも奇抜すぎたのかも。
ビビットなつや消しで目立つことこの上ないのですが、ぶっちゃけ万人受けはしてませんでした、笑
ここ最近のゴーセンバドラケのデザインがかなりかっこよくなってきていることから、この辺りも次回作には期待したいです。

 

逆に当店的に、今だったらしっかりと対応できるかなと思うのは、ウェイト・カスタマイジング・システムの部分。
ラケットには個体差があるので、もともとの重量やバランスポイント、スイングウェイトまで含めて計測ができた上で、どんなイメージでナチュラルの状態から動かしたい?とプレーヤーの方と相談をしつつ、より”好みの”バランスや重量を一緒に作っていけそうです。

カスタムフィットやスペシャルチューンが結構広く認知されてき出して、重量とかバランスに着目する方が増えてきた今だったら、簡易カスタムができてしまうウェイト・カスタマイジングは有用でしょう。もうちょっと発売が遅ければ・・・とこれも今更ながら思っています。(ただマニアックな部分であることは間違いないです、笑)

フェイスに埋める錘の方がガット張りの時にしか付け替えできないのがネックではありましたが、3g、5gの調整って、極端すぎなくて結構いいと思います。

そもそももともと、サイズ毎の重量差が15gも差があるので、極端は極端なんですよね。

3g、5g、8g、、、この辺りの微妙とも思われる重量が結構効いてきます。

 

いろいろ書いてみたんですが、当店的には、もうちょっと柔らかくって(できたら中級向けと中・上級向けがあったらなお嬉しい・・・)、デザインがもっとシックだったら流行ったのなぁ?って、思います。あとはウェイト調整の有用性についてもっと早く着目して発信できていれば・・・とちょっとばかし後悔しつつ。

ある大会で、契約チームの選手の方がラケットを新調する際に、「ボトムとトップの錘はこうしておいてね」、と何気にゴーセンの社員さんに伝えているのを間近にみて、これ、界隈では当然の話だったんだよなぁ、と改めて思ったんですよね。

ラケットを発売しているメーカーが少ないからこそ、販売する身としてはヨネックス、ミズノ以外にも目を向けていかないといけないですね。

思い立って書いた割にボリュームがすごいことになってしまいましたが、このあたりで。
ガットで非常に信頼しているメーカー(ゴーセンさんの本職はやはり”糸”!)なので、バドミントンみたいにラケットもどんどんキテほしい!と期待しています。

ではでは。

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