当店的なガットメーカーを比較してみます。
つらつらとメーカーによるラケットの違いを書いてみると面白かったので、流れでガットの違いも書いてみます。
今回は、GOSENも含めて、GOSEN、YONEX、MIZUNOの3社で比較します。
※そして今回も私見たっぷりですので一つの参考程度に。
さすがのクオリティ・・・GOSEN
まずはガットのメーカーとして有名なゴーセン。
しっかりと市場に受け入れられる製品を生み出しています。
ここ最近だと、初心者〜おすすめできる”適度な弾き”系ガットMSフォースや、選手での使用が密かに話題となり、一躍人気となったテックパワー、さらには硬式テニス向けのポリエステルを逆輸入（なんか表現おかしいですが）してきて、トップレベルで人気になったG-TOUR Sなどなど・・・結局毎年話題になっているような気がします。
当店がよくお伝えすることとしては、、、“ミクロパワーが絶対”ではない、ということ。しっかりとボールを潰せるパワーとスイングスピードがあってこそいきてくるガットだと思っていますが、誰が使っても良い！とまだまだ言われているような気がします。
他にもコントロールがしやすくて弾くガットはあると思いますよ。
ガットは使いようによって、心強い味方になってくれる反面、間違ってしまうと、扱いきれないじゃじゃ馬（！？）のようになってしまう場合も。
そこはミクロパワーに限らず、です。
どういう特性のガットなのか、を選びながら、使っていただきながら知っていっていただければなぁ、と思います。
ゴーセンガットにあって、ほかのメーカーのガットにないものとして思いつくのは、テンションキープ率でしょうか。
もちろん中にはテンションキープ率が悪いガットもあります。それは構造とか製法に関係してくると思いますが、”美味しい期間が長い”と思っています。
逆に、張り上がりが硬くあがることが多いような気も。
1週間くらい打ってからちょうどいいんだよ、というお客様が多いのかな？と思います。
打球感がしっかりとしている・・・ゴーセンガットはそんなイメージです。
ここ最近はニッチな製品が多い・・・YONEX
市場の2本の柱の一角を担うのはやはりヨネックス。
ラケットでは圧倒的なブランド力（さすがとしかいいようがありません）を誇り、ストリングもグイグイきています。
ただ、ここ最近は、超球持ちのS-TRACE、クロス1.40mmのハイブリッドDUODRIVE、飛びを抑えた打ち応え重視の前衛向けV-SPARKなど、ちょっとニッチな製品が多いように思います。
サイバーナチュラルブラストはど真ん中をズドンとついてきたガットだと思います（しかもしっかりとヒットしています）が、どんどんニッチ路線に走っているように思います。
・・・というより、ヨネックス的にはある程度完成されてるのかな？
初心者に向けて：ベイシス
コントロール重視：クロス
弾き重視（柔らかめの打球感）：ブラスト
弾き重視（硬めの打球感）：シャープ
打ち応えをだすなら：スラッシュ
のような感じでしょうか。
当店的には競合が増えて最近張る機会が減ってきたシャープとかクロスがリニューアルすればいいなぁと思っていますが、、、
こっそりと王道系の新製品に期待です。
ヨネックスガットの特徴としては、張り上がりですぐにいい感じに使える点でしょうか。
その代わり、テンションキープ率はそれほど高くないように思います。
特にマルチフィラメントガットの緩みは早いように思います。
（逆にモノフィラメントはテンションが残りやすいものもあるんですよね。）
定期的に張り替えていただければなんら問題のない点ですが、結構気になってしまうガットはちらほらあります。
種類は多くて選びがいがあるけれど、ニッチなガットも多い、ヨネックスガットはそんなイメージです。
モノスピード/マルチドライブからレベル急上昇・・・MIZUNO
最後に、ここ最近の伸びがすごいミズノ。
モノスピードとマルチファイバーが登場してから、一気にガットの出荷数が伸びていると思います。
急に市場に受け入れられるようになった（そのような製品が出だした）のには、実はいろいろな事情があるのですが、上記2種の発売以前と比べると、実際に、格段にソフトテニスにフィットしてきていると思います。
たとえばそれは、テンションキープ率がやや上がったこと（まだまだ伸びはあります）や、モデル自体がニーズが集中するところをうまーくついてきていることなど、まぁ、いろいろな要因があるのだと思いますが、2019年3月に発売するモノソニックとマルチコントロールも含めて、もしかするともっとグイグイくるのでは？と予感しています。
売れているガットがモノスピードとマルチドライブの2種なので、メーカー（製造メーカーではなく発売メーカーです。）として何とも言い難い部分ではありますが、GOSENともYONEXとも違う質感なので、もっと種類が増えてくると特徴がしっかりと出てくると思っています。どちらかというとYONEX寄りになるのかな？と思いますが、ミズノガットはミズノガットです。
これからが楽しみ、ミズノガットは再スタートしたばかり、そんなイメージですね。
・・・とまぁこんな感じでしょうか。
三者三様。詳しい話は是非店頭で張り替えの際にでも。
ではでは。
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