YONEXの挑戦的モデルについても書いておこうと思います。
上記記事で、ヨネックスは王道というイメージが強い、と書かせていただきましたが、もちろん挑戦的なモデルもありますよね。
その内の一つがGSRシリーズ。(ジェネシスシングルスラケットの頭文字です。)
GSR9と7がありますが、9はばっちりの上級向け。7は中・上級向けです。
さて、GSR…
ちょっとスペックを見てみましょう。
GSR9(UL・SL):全長690mm・バランスポイント280mm・90平方インチ
GSR7(UL):全長690mm・バランスポイント280mm・90平方インチ
GSR7(UXL):全長690mm・バランスポイント285mm・90平方インチ
とこんな感じ。
前衛向け?後衛向け?というと、ちょうどその中間くらいのイメージ。
カスタムフィットで後衛向けのヘッドライトカスタムや前衛向けのヘッドヘビーカスタムのイメージでバランス調整も可能ですよね。
特徴的なのはなにか?というとフェイス形状です。
横道に逸れますが・・・なんで急にGSRを取り上げたのか、というと、ミズノのスカッドディオスのシリーズ説明で「ティアドロップ」「オーバル」という、普段あまり聞きなれないフレーム形状についての記載があったからです。(YONEXはあまりフェイス形状について表記されないことが多いですよね。)
ティアドロップは雫のような形をしており、フレーム上部にスイートスポットがあります。
オーバルは楕円のような形をしており、スイートスポットがややセンター寄りです。
形だけで全てが決まるわけではありませんので、レビューとか試打はもっと総合的な感想と思っていただければいいかな、と思います。
参考までに、弾き系とかスピード系はティアドロップ形状であることが多く、球持ち系とかコントロール系はオーバル形状であることが多いです。
で、本題に戻ってGSR。
フェイス形状を「デルタフレーム」と表現しています。
「ISOMETRIC」理論であるフレーム上下のストリング等長域を拡大し、さらにフレーム下部を拡大。
その結果スライスの打球点であるフレーム下部の反発力が大幅に上がり、飛びとスピードが向上。
実際にラケットを見ていただくと面白いのですが、フェイス下半分の広さがソフトテニスラケットにはないレベルです。とても広い!
このフレーム形状がまた良し悪しあって、なかなかに面白いと思います。
打感的な話なのですが、9はもとより、7でも硬いです。普段のプレーでは。。。
なぜか?と考えてみると、普段打つことが多いフレーム中央からやや上の範囲においては、このフレームにおいてはおそらくスイートスポットを少し外れているのだろうと予想できます。(もしくはスイートスポットの上の端)
その部分で頑張って打とうとしてもなかなかしんどいわけです。
逆に、中央からやや下、普段でいうと、詰まってしまう部分と表現しましょうか。においては、よく飛びます。そして、打感も柔らかく感じるようになります。また、スライスショットもそこで打つイメージだとしっかりと切れてくれるので、とてもやりやすい。
シングルス向けと表現したのはうまいな、と思ったのが、一人でコート全てをカバーするために、しのぐショットも多いでしょうし、うまく自身の打点で打てないこともあるかと思います。
しっかりと打てない場面においてのパワーアシストに特化したフレーム、と表現するとなんだかしっくりときます。
ボレーは?というと、処理の難しい手元に近い打球の処理時に飛びをアシストしてくれるのではないでしょうか。
もちろん特徴的なフレームではあるので、上記特徴にずばり悩みがある方は、前衛の方でも後衛の方でもお使いいただければ、と思いますが、逆にその辺りに特段の悩みがない場合は、シングルスをする機会も少ないでしょうしGSRシリーズは候補から外れてくるものと思います。
そんなところで、特徴的なフレーム形状を持つシングルス向け、GSRシリーズの紹介でした。
ではでは。
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