前作からの比較はできませんでしたが…
試打レビュー第二弾。
今回は、D FORCE VS F SPEEDということで書いていきます。
前作と一緒に、と思っていたのですが、試打が溜まりすぎていたこともあり、シリーズ同士の比較とさせていただきました。
申し訳ありません…。
ストリングですが、マルチフォースを28ポンドで統一しました。
マルチフォースについては、また違う記事にて取り上げます。
さて、最新作のD FORCEから。
TOURは、VもSも、フレーム自体がかなりしっかりとしており、ハードヒットして始めて性能が発揮される…そんな印象を受けました。
前作（SCUD -C/DIOS -C）もハイエンドモデルはフレームがかなりしっかりとしていましたが、前作以上にカチっとしている印象（ちょっと記憶を辿って…）。
特に、SCUD PRO-Cは撓み感からくる柔らかさがイイ感じだったのですが、今作の方がしっかり感が強かったです。
フレーム剛性はそこまで上がってないはず…と思うのですが、何が原因だろう、と考えると、やはりグロメットなのかな？と現状は考えています。
今作は、スイングスピードとフレームの硬さがうまくマッチすると特に、グロメットの機構により、ストリングが面の中グッと撓み、それが球持ちに変わるのですが、逆に、球持ちの時間が前作よりも相対的に上がることにより、フレームの硬さがより際立ったのではなかろうか、と。
→硬さが情報として手に伝わりやすい感じ。
それを象徴するように（？）、10は前作よりもしっかりと面内での撓みを感じられ、ストリングのアシストも感じつつ、ボールが気持ちよく飛んでいく、バランスの取れたラケットに仕上がっていました。
ミズノさんのラケットの場合、コントロールモデルと言えど、フレーム自体はしっかりとしており、剛性が高めに保たれている印象を持っています。
そのため、グロメットが打球面と平行方向に撓んでも必要以上に捻じれることがなく、方向安定性がしっかりと保たれた上でボールが出ていってくれるのだろう、と。
後衛向けのラケットで先を軽く（それでも前作よりはややヘッドヘビー）しているのは、ヘッドを回しやすくし、ラケットをさばきやすくすることで、コースの狙い分けをプレーヤーに委ねやすいようにするためだと思います。
同じランクで並べると、ジオブレイクシリーズよりはD FORCEの方がしっかりとしていると思います。
打感的にも、球持ち系ではありますが、そこまで柔らかくはありません。
もし、比較対象がネクシーガですと、少し難しくなりますが、ジオブレイクは球持ちプラス回転、D FORCEは球持ちプラス前方向の推進力。
狙っているところが似ているようで離れていて、それぞれの良さがありそう、と思いました。
当店としては、ひとまず、10を中心に広くおすすめしていくことになりそうです。
（どの機種でもそうですが、あまりハイエンドモデルってこちらからはおすすめしません。）
引き続いて、F SPEED。
第一印象は、硬い！
打感がかなりしっかりとしていました。
（D FORCEよりも硬いですが、弾く硬さなので、乗っている時間はD FORCEほどありません。）
PROはVもSも面のサイズが85平方インチと小さく、面剛性自体がかなり高め。
めちゃ弾く！
球質も直線的で、スピードテニスの申し子といった感じ。
球離れがかなり早いので、コースの狙い分けは少しシビアです。
V-PROは弾き感がバチン！とあるので、力のある前衛さんはお好きだろうと思います。
スペシャルチューン人気が集中するのも頷けます。
S-PROについては、フェイスが小さく、その分シャフトが少し長いからか、しなり感（捻じれ感かも）は感じれるのですが、しならせるためのスイングスピードが必要なので、やっぱりハイエンド仕様でした。
01以下は、面のサイズが90平方インチとなり、特性が少し変わります。
面自体が硬いので、もちろん弾くことがベースにあるのですが、PROと比べると、一旦ボールが収まってくれてから弾くため、コントロール性能がやや上がります。
（D FORCEみたいに、しっかりと撓む！ではなく、あ、ちょっと持ってるな、くらい。）
05でも面剛性は十分あるので、ミドルレンジモデルではあるのですが、結構ユーザーさんは幅広いな、と感じました。
ランクと、打感や硬さの設計がちゃんと比例しているので、そのような意味合いで、素直なシリーズに仕上がっていると思います。
D FORCE VS F SPEED…
どちらもミズノさんらしいしっかりとしたフレームに仕上がっていましたが、
D FORCEは、グロメット機構による面撓みからくるコントロール性・プレーヤーのパワーをボールにしっかりと伝えるシリーズ
F SPEEDは、新素材を採用したことで、更なる弾きを追及。スピードテニスに特化したシリーズ
こんな感じでしょうか。
欲張りに一気に書こうとすると、頭の中がこんがらがってしまい、うまく表現できませんが、D FORCEが発売されるころには、もう少しうまくまとめることができるようになっているはずです。
次はVOLTRAGE 8S/8Vへと続きます。
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