久しぶりにラケットを引っ張り出したら良い感じ。でも、それ、ガットが切れたらどうするの?
つい先日、店頭でこんなやりとりが。
いつも頻繁にガットを張り替えてくれる学生さん。
「久しぶりに古いラケットを引っ張り出してきて使ってみたら、良い感じでこればっかり使ってるんですよ」
と。
1年以上寝かせていたようで、ガットも熟成されてしまっています。
今にも切れそうだけど調子がいい、と。
ぼよんぼよんの打感でしばいても収まってくれる、と。
なるほど、わからないではない・・・。
切れる前とか伸びてしまってからが調子がいい、って、ソフトテニス界ではあるあるだと思いませんか。
ガットが伸び伸びなため、なんとも言えない球持ちが生まれたり
ノッチングができてガットがしっかりと噛んでいるから意外とぼよーんとボールを飛ばしてくれたり
張りたて、新鮮な状態では再現ができない魅力!?が詰まっているわけです。
ちなみに、ウン十年前の・・・奇跡的に鯨筋が張ってあるウッドラケットがあって、それを引っ張り出して打ってみると、未だに!なんとも言えない非常に魅力的な打感をしています。
試合に出ないのであればそれもまた一興なのですが、競技として打ち込むのであれば、万が一そのガットが試合直前に切れてしまったらまたその状態まで持っていくのに時間がかかりますよね。
それを再現できる保証なんて少しもないわけですよね。
試合中に切れたら、THE END・・・
(そもそも論ですが、大切な試合前にラケットの状態をチェックしていないのは論外です!ラケットがなければ試合にも出れません。大切にしてあげてください。)
絶対無理なのですが、伸びてしまったガット、切れかけのガットと同じように張り上げてください、と言われる方がたまにいらっしゃいます。
スタートを緩くする(テンションを落として対応するしかない)と、始めは似た感じにできるかもしれません(多分できない)が、スタートが緩いので、終わりはもっともっと緩いです。
と、いうことで
当店としてよくお話させていただくのは、張りたて〜1,2週間でしっかりと馴染ませれるように、ということ。
張り上げてからどのくらいの期間でぴったりになるのか(もしくはぴったりと合わせられるのか)を知っておくことで、試合前〇〇日前に張り替えをすればいい感じにできる、という感覚的データが作れます。
季節によって伸び方は異なりますので、夏はこのくらい、冬はこのくらい、がわかれば尚よしですよね。
いずれにしても、いつ切れるかわからない、綱渡り状態のガットで大切な試合に臨むのは違うと思いませんか?
メーカーがこだわりにこだわって出来たガットは、是非とも新鮮な状態で使用してあげてください。
また、表面状態が変わるガットもいくつか思いつくと思います。
そのようなガットも、できればそれぞれ張りたての状態(表面が変わる前)が好きかどうか、を大きな判断材料としてあげてください。
表面状態が変わってしまうと、またこれも再現するのが難しいです。
全ては大切な試合で用具を気にせず思いっきりプレーするためです!
熟成ガットは試合がない時期に楽しむものとして、、、はい。。。
余談ぽいですが、意外と大切な話。
ではでは。
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