ソフトテニスのガットのはなし

ガットあれこれ。分類について少し書いておきます。

ソフトテニスガットの分類は大きく分けて3つ。複雑ですが、大雑把に分類してみます。

ガット(単体)については今まで4記事書いてきました。

マルチフィラメント、モノフィラメント、ナイロンモノ、ポリ、と色々(記事毎に気分によって実は表記が曖昧...)表現してきていますが、ここで一旦大雑把に分類してみようと思います。

材質による分類としては

  • ナイロン(ポリアミド系繊維)
  • ポリエステル

と大きく二つ。一応バイオガット(クッションバイオ)と今はなき鯨筋もありますが、基本的にはナイロンとポリエステルに大別されると思います。

9割程度はナイロン素材で、ポリエステルは本当の一部といった所です。

次に、構造による分類としては

  • 太い芯糸があるモノ系
  • 細い繊維だけで構成される芯糸のないマルチ系

とこちらも大きく二つに分類されます。

ポリエステルにはモノ系しかない(※硬式テニスではポリにもマルチ系があります)ため、ナイロンで2種、ポリエステルで1種、大きく分けて3つの分類となります。

 

ややこしくなってきたので、今までの記事を参考にしつつ、説明していきたいと思います。

ポリエステル

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まずはここ最近話題になることの多いポリエステル。

ナイロンに比べて硬く、打球感も硬くなることが多いです。

硬式テニスではかなり浸透していますが、ソフトテニスにおいてはトップ選手(インパクト時の力が強い方)が好んで使用することが多いです。

ハイブリッド(縦横で違う糸)が話題になっていることもあり、縦にポリエステル、横にナイロンという組み合わせ(逆も実はありますね)を試行錯誤していくことで、ポリエステル、ナイロンのいいとこ取りをできる組み合わせが見つかる可能性も!(基準は人によって違います。)

ナイロンモノフィラメント(ナイロンモノ系)

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ナイロンモノ、とかモノフィラメント、とか表現していますが、要はガットのパッケージイラストで一本芯糸(中心に太い糸)がある構造をもつガットのことです。

ゴーセンさんはガットの構造を色々と持っているので、モノフィラメントと一言で言っても、芯糸に2種類の異なった素材が組み合わさっているガットがあったり、その昔は、ダブルマルチといって、芯糸の周りに巻いている糸がマルチフィラメントで、結局何と呼んだらよいか難しいガットがあったりしましたので、ひとまずは芯糸が一本通っていたらモノフィラメントでいいんじゃないかなぁ、と個人的には思っています。(他にも…ヨネックスさんのVアクセルもモノ芯ですが、空気穴が空いているユニークなガットです。)

もっとまるっといったらナイロンモノ系です。当たり障りない表現です。

ナイロンモノの魅了は反発性。シャープに弾く感覚が強いガットの種類です。

ただ、モノ系でもコントロール性能を上げることをコンセプトにしているガットもありますので、あくまでも傾向としてお読みください。これから書くマルチ系においても同じです。

ナイロンマルチフィラメント(ナイロンマルチ系)

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芯糸がないガットを総称してマルチフィラメント(マルチ系)と表現することが多いです。

モノ(単糸)に比べてマルチ(多糸)と思っていただければ良いかと思います。

柔らかい打球感が魅力で、小さな力でも飛ばしやすいガットです。

太いゲージのマルチフィラメントガットは飛びは落ちますがホールド感に優れます。

ここでもゴーセンさんは色々と独自構造があり、テックガットスーパーの様に、芯糸に細いポリエステル、その周りに細かなナイロンを巻き付けているようなガットもあります。一応これもナイロンマルチと表現しています。

 

と、ざくっとこのような感じ。

ポリガットは、ゴーセンさんは①剛戦X5S、X7Vの縦糸(ポリアーメットですね)、②ポリアーメット、③G-TOUR Sのみ、ヨネックスさんは④DUO DRIVEの縦糸、⑤ポリアクション125のみです。

その他(ナイロン系)は
①打球感がある程度硬めなんだなという目星をつけて、イラストに芯糸があるモノフィラメントと、②ある程度柔らかい打球感なんだなという目星をつけて、芯のないマルチフィラメントをそれぞれみていただければいいかなと思います。

あくまでもひとつの参考として。

色々な複合的な要因がからみあって打感や球質の感覚が出来上がりますので、この度はガットの分類についてでした。

まだまだ奥は深い...

深くソフトテニスを楽しみましょう!

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