(※廃番となりました。)コーティングガットはミクロパワーだけではない!マルチ+グリップコーティング!
なぜかガットの話をしようと思うと、マルチフィラメントになっています…。
徐々に充実させていきますので、しばしお付き合いください。
テックガット5300については以前の記事で。
さて、スーパーホールドマルチ、張人の店限定ガットということで一部店舗でのみ発売されています。(とはいえ張人はたくさんいますが。)
1.30mmの今でいうとやや太目の部類。ご存知、テックガットです。
他のテック系のガットとの違いはなにか。
表面コーティングです。
ゴーセンのサイトでは、表面特殊樹脂加工(ソフトタイプ)と表現されていますが、ミクロパワーのそれをイメージしていただければと思います。
張るときに油断したら滑っちゃう感じも同じです。(というより、ミクロパワーより滑りやすく注意が必要です。それはこちら側の話ですが…)
この表面コーティングがビタ止まりの秘密。
ミクロパワーが特にそうなのですが、硬く、反発性の強い構成ながら、トップ選手を中心によくある感想の一つで
「なんとも言えない球持ち感」
を演出しているのが、表面コーティングです。
(ちなみに、張りたての時に触るとぬるぬるの部分は、ガットを張るときに必須になってくる潤滑油です。)
モノフィラメント(ミクロパワー)に表面コーティングを入れたら球持ち性能上がるんだから、マルチフィラメント(スーパーホールドマルチ)に入れたらもっと持つよね、断然いいよね、、、ということで、スーパーホールドマルチ。
…本当に球持ち性能に優れています。
それも、ぐーっという持ち方よりかは、一瞬のビタどまり。(あくまでもそういうイメージ)
ビタっと止まって、そこからの反発。
コーティングが外れきってしまうとその感覚はなくなってしまいますが、コーティングが新鮮なうち/残っているうちは、抜群の球持ち性能を演出してくれます。
当店においては、レーザーラッシュシリーズが出たときに、このフレームの硬さと弾きを少しでもマイルドにできないとなかなか使う人が難しいぞ、、、という点をスタートして、このガットに行き着きました。
弾きが強いフレームは、スピード性能を高めるために球離れが早いことが多く、ガットの種類や張り方で調整をしてあげないと、技術がない場合(もしくは試合で自分の打点で打てない場合などもすべて含めて)、コントロールが極端に難しくなる場合があります。
太すぎるとせっかくのラケットのスピード性能を殺してしまうか、細すぎるとどうしてもコントロールできないか、、、といろいろと試行錯誤を繰り返した末に、見つけた!と。
その後、いろいろなラケットと合わせてみたのですが、これが、1.30mmだからなのか、適度に反発性能が残りつつ、ぐっと持ってくれるので、(それもおそらく極端に持ちすぎない)なかなかいい塩梅なんです。
当店付近においては、ある学校さんは部員さんのほとんどがこのガットだったりもします。
欠点は?というと、コーティングが外れきってしまうと性能が変わる、という点と、ミクロパワーと共通しますが、コーティングがボールを一瞬止めるために、ガットに対する負担が大きく、耐久性がそこまでない、という点。
完璧なガットはありませんので、どの性能を重視するのかが大切ですね。
ということで、またまたマルチフィラメントでしたが、そろそろモノフィラメントも紹介していこうと思います。
ではでは。
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