そろそろ、書いておきますね。
ジオブレイク 50シリーズがリリースされてしばらく経ちますが、70シリーズにも増して、出足が好調な感じを受けます。
中学生の2本目に最適なフレームとなりますので、そのあたりも影響が大きいと思っています。
そろそろ何か書いておかないと、とキーボードに手を置いたものの、今も書き方が非常に悩ましい、そんなラケットに仕上がっています。
ジオブレイク70シリーズとの比較をしながら、今の感想を中心にレビュー記事とさせていただきます。
まず、50S。
ジオブレイク70Sについて、どう書いたか、というと、こんな感じ。
グロメットの効果に加えて、おそらくフレーム自体も柔らかいため、ゆっくりスイングしてもボールに威力が乗る、そんなフレームです。
球持ち系なのにスピードが出るって、ちょっと違和感があるのですが、面が持つばね的な効果がかなり大きいです。
スイングスピードが速い方が打つとボールを持ちすぎて飛距離が出なかったりすることもしばしば、といった具合です。面内の動きが大きく感じられるので、スイートスポットを実感することが少し難しく、芯を喰っているのか、わかりにくいことも・・・。
あと、書き忘れていましたが、シリーズ通して、回転がめっちゃかかります。
・・・だからバウンド後の球質がいいわけなのですが、面が薄い方が打つとコートにボールが収まらない可能性が高いです。
キーワードとしては、柔らかさとばね効果と回転性能でしょうか。
50になってどうなったか?
もちろんまずはさらに柔らかいフィーリングになりました。
バランスポイントが今までの50Sよりも5mmヘッドライトになった(ULサイズ)ことで、全長は70Sが690mm、50Sが695mmと50Sの方が長いのですが、振り回されるようなことはないと思います。
また、コンパクトなスイングからはスピードが乗ったボールが出るのですが、スイングスピードが速い方が打つと、ボールが飛ばない、ということが起こります。
70Sよりも柔らかいためにスイングが速いとボールの勢いを吸収しすぎてしまうのかな、と想像しています。ちなみにストリングはシャープを27ポンドで張ってテストしています。
小中学生にはばっちりなフレームで、小気味よいボールがどんどん出てきますが、中学生でも身体がしっかりと出来上がってきてパワフルになってくると物足りなくなるフレームです。
パワーアシストをフレームに求める方を中心におすすめしたいなぁ、と思っています。
おそらくなのですが、ゆっくりと大きなスイングをしたい!という社会人の方にも良いはずです。285mmが軽すぎるかも、と思われる方はヘッドヘビーでカスタムを。
次に50V。
ジオブレイク70Vについて、どう書いたか、というと、こんな感じ。
ネクシーガ70Vって、当店的にはかなりいいフレームです。
ボールを掴む感覚もありつつ、しっかりと弾き出していける。打感も硬すぎません。
ただ、しなるか、と言われると、しなりはあまりありませんので、しならせたい方は8V REVになるんですよね。
ボールスピードを求めるのであればF-LASER、しなりやラケットの長さを使ってプレーしたい方は8V REV。バランスを取りたい方は70V、と。
これも実際結構おすすめしたな、と。ジオブレイクに変わると、70Sと同じくで、フレーム自体がボールを飛ばしてくれるパワーが強くなります。
楽にスイングしても十分ボールが飛びます。打感も柔らかめです。
たぶんこれって、ボレー時にかなり強い味方になってくれて、態勢が崩れていてもいいボールが返るので、相手としては、
「え?まじ?」となる場面があってもおかしくはありません。
パワーアシストが強くなった反面、デメリットももちろんあるでしょう。
インパクトの瞬間の力が強いと、逆にボールが死んでしまうなんてことも考えられます。例えば太めのガットや、ちょっと張り上げテンションを上げるなどして、組み合わせを工夫することで、ジオブレイクのいいところだけを抽出できるようになるのではないでしょうか。
50になってどうなったか。
まず、打感がもっと軽くなりました。
悪く聞こえてしまうかもしれませんが、スカスカな感じです。
軽いタッチでストロークなんかは非常にやりやすいですが、ボレーでの安定性は70Vよりも落ちるかと思います。柔らかすぎて相手の球威に押されるイメージですね。。。
ここも50Sと同様の表現となってしまうのですが、力がない子が打つとパワーアシストとしては適度なのですが、力がついてくると、安定性のなさ(+弾きのなさ)がダメな方に転ぶような気がしています。
重量も軽いので、取り回しがしにくいということはないのですが、柔らかく軽い打球感がボレー時にどうなのか?は試打をされた方からもあがってきた感想です。
対象としてはやはり小中学生。力がついてきた段階で70Vなり、他の機種なりに変更をするようにおすすめすることが多くなりそうです。
最後に、70VS。
ジオブレイク70VSは?
GSR7よりは柔らかいですが、70Sとか70Vと比べると、「おぉ、硬めやん?」と、そんな印象を持ちます。
グロメットの効果を感じられる(ボールをびよーんと送り出してくれる感覚)のもフレームの下部が中心で、上半分は弾き系の打感に似ています。
独特の形なので、ヒットする場所で感覚が変わります。
ただ、バランスが中途半端なので、カスタムフィットありきなのかな?と思ったり。
SとVどっちに寄ってる?と問われると、おそらくVに寄っていると思います。
結構ポジションが後ろな前衛さんとか、既製品でハマる可能性がありそうです。
ストロークをこれでするとなると、最低限、カスタムフィットでヘッドヘビーにしたいところ。ヘッドライト、ヘッドヘビーのカスタムフィットでどこまで印象が変わるのか。
我こそは!という方、お待ちしています。
50VSに変わって、結構扱いやすくなった気がします。
もちろんジオブレイク50シリーズの中では一番しっかりとしており、硬さ、弾き感もそこそこに感じます。
GSR時代はなかった5シリーズなので、非常に新鮮でした。
695mmの全長が、例えば690mmだったらどうだったのかな?(もっとよかったのかな?)なんて思いますが、
バーサスモデルを使いたい!と中学生が来店されて、今までは70VSの硬さがどうかなぁ、と思っていたのですが、そのあたりは解消されているので、50VSだったら使っていただいても面白いかな?と言える、そんな感じです。
前衛後衛どちらにおすすめするかとなると、おそらく当店としては後衛重視になると思います。ヘッドライトバランスでローボレーまでは不具合なくフォローできるフレームかと思います。
結局、対象はまだまだ迷っています。バーサスモデルでの永遠のテーマとなりそうです。
最後に総評。
今までの50シリーズはなんだったんだ、というくらい柔らかいフィーリングをもった最新作。S、V、VS揃って、ガットは結構弾きのよい硬めのガットと合わせていただいても全然問題ないと思います。
初めてのポジション向けとしては最適。力がついてきたら迷わず持ち替え、そんなイメージです。
なんでネクシーガ50シリーズと比較をしなかったのか、というと、その関係性は70シリーズと同じ印象だったから、です。
ソリッドなイメージから柔らかいイメージに。そこは当店的には共通認識としています。
ネクシーガ50シリーズも完成度めちゃ高です。
長々と書いてしまいましたが、ひとまず現状のレビューとして。
感想は日々変わりますので、そのようにご理解ください。
また、当店スタッフ試打、お客様試打、受け手目線等での感想をレビューとさせていただいております。
一つの参考程度にお読みください。
ではでは。
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