テンションを下げるのがセオリーの冬。下げなくていい状況もありそうです。
毎日、嫌という程寒いです。手がかじかむとガット張りの動きも自然とゆっくりになってしまいます。手を温めながら、日々作業しています。
さて
冬はボールの空気も抜けやすく、ラケットも冷え冷えでパフォーマンスも下がるでしょう。
ガットだってカチカチになって、飛ばないづくしの3点セット。
こればかりはどうしようもありません。
無理をしてフォームを崩すことがNG。ある程度は諦めて、ガットを張替えて冬仕様にする。
そんなところでしょう。
基本的には、ガットの張り上げテンションは下げていただくのがセオリーというか、ベターですが、あえて設定を下げない場面もいくつかあるな、と思い立ち、記事にしました。
こんなこともあるかもな、と参考程度に読んでいってください。お悩み相談は是非店頭で。それではいきましょう。
フェイス面積を上げるのであれば、テンションも一緒に上げるのもアリ
85平方インチのフレームがシビアでリカバリーができない場面がちらほらとあるんです、と90平方インチのフレームをお買い上げのお客様。
同じガットを同じテンションで張ると、今度は飛びすぎる恐れがある、と、冬ですがあえて2ポンドテンションを上げてご使用いただく、そんな状況。
もしかすると経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
面のサイズが大きくなると、自然と面圧は下がることがほとんどでしょう。
フレーム自体の柔らかさによる楽な飛びに加え、面圧もぐっと下がると、もしかすると飛ばない悩みが飛ぶ悩みに変わるかもしれません。そんなときはちょっとだけテンションを上げてみて調整を。
同じテンションでぴったり合うのであればそれに越したことはありません。
ラケットのランクが下がるのであれば、フェイス面積が同じ場合でもテンションを下げないで。
同様に、ラケットのランクを、例えば70→50にする場合は、フレーム自体が柔らかくなるので、あえてテンションを下げなくてよい可能性が高いです。
できれば2本同じテンションで同じ種類のガットを張ってあげるとその差が一発でわかるので、尚良いと思います。
その際、もし見る暇があれば、ストリングパターンにも着目してください。
F-LASER 9→7のように、面のサイズとストリングパターンがそれぞれ一気に変わる場合は、テンションを下げてしまうと飛びが急激に上がるかと思いますので、相談をしながら、あえてテンションを上げる選択もアリかと思います。
モノフィラメントからマルチフィラメントへ。テンションは下げすぎないで。
反発力が強いモノフィラメントガット。例えばミクロパワー、MSフォース、シャープ、スラッシュ、モノスピードなどなど。
打球感が硬くって、、、打球感が柔らかくコントロールがしやすいマルチフィラメントを試したい、そんな状況。(5300、テックパワー、マルチドライブ、ブラスト、Xなどなど。)
柔らかな打球感が魅力的なマルチフィラメントですが、テンションを下げすぎると今度はボールが飛ばなくなる恐れがあります。
もともと26とか27でモノ系ガットを張っていたのであれば、テンションは下げず。もしかすると1ポンドくらいだと上げてもらってもいいかもしれません。
ガットとテンションの関係を考えてみると、
ガット自体が柔らかい・・・ボールと直接接触する部分が柔らかいイメージ
ガットの張り上げテンションが低い・・・面内全体のたわみ量が大きくなるイメージ
だと思います。
そのバランスが難しいですが、ガットの種類が打感に占める割合は大きいと思います。打感が気に入っていて、あとは飛距離の調整だけかな、となると、テンションを調整いただければと思います。
・・・と、いろいろなパターンを考えてみました。
ガットの種類は気に入っているけれど冬仕様にしたいという場合は単純に少しテンションを下げていただくのがベターだと思います。
そのほか、いろいろなパターンがあると思いますので、是非店頭にてご相談ください。
ではでは。
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