シェアを他のガットに取られている感がありますが、当店的には元祖”やや球持ち系”の弾きガット。
せっかく冬の張り替えシーズンなので、ガットの話をまた。
前回はこちらから。
さて、意外とナイロンモノを記事にするのは本ブログでは初めてですね。
ここ最近は、他のガットにシェアを奪われている感がありますが、サイバーナチュラルシャープ。
※GOSENのMSフォースやミズノモノスピードが発売されたのはここ最近の話。
それまでは、
ミクロパワーより柔らかく、似た構造(ナイロンモノ)でコントロールがしやすいガット
って、実はあまり市場にありませんでした。
GOSENは、というとミクロパワーよりも弾きを抑えてコントロール性能を上げる、となると、ミクロ129くらいしかなかったと思います。あとはSDコントロール124とかですね。
ミクロ129…懐かしいですね。細ゲージのミクロとして、当店でも一部ファンはいらっしゃいましたが、テンションキープ率があまり高くないという弱点がありました。
余談ではありますが、ミクロもあまりテンションキープ率が良いガットではありません。
開発の方に詳しく聞いてみないと、ではありますが、予想するに、
芯糸と側糸の材質が異なること
側糸の上にコーティングがないこと
などがその理由ではないでしょうか。
コーティングがないからこその心地よい食いつきがあり、また、ガットとしても完成度が高いからこそ、トップ選手にも愛用者がいるのですが、全てが抜群なガットは存在しないと思います。
良い点、悪い点、あって当然です。
余談が長くなりましたが、シャープは長年、ミクロパワーほどハードではなく、パワーがそこまでなくとも弾いてくれて、かつコントロールがある程度しやすい、といういい感じの位置に立っていたと思います。要は、ミクロパワーを使いたいけど、飛びすぎてコントロールができない、という方にばちっとはまるような、そんな層だったと思います。
ここ最近でこそ、ヨネックスのストリングの中では、よりハードな打球感でトップ選手からも支持のあるスラッシュや、球持ちベースで、そこから弾きを上げた細ゲージのナイロンマルチ、ブラストに人気が集まっていますが、それこそ3、4年前はシャープの人気はかなりあったと記憶しています。(あくまでも当店においての話です。)
なんでシャープがあまり張られなくなったのか、と考えてみると、ライバルの出現が大きいと踏んでいます。
コントロール性能を重視し、かつ弾きのよいガットというと、上記、MSフォースやモノスピードが結構人気になってきていて、そこから比べるとやや硬めなシャープが、どっちつかずになってしまっているのだろうと思います。
個人的にナイロンモノを弾き順に並べてみると
ミクロパワー(GOSEN)(中・上級に人気)
↓
スラッシュ(YONEX)(中・上級に人気)(ここ数年で発売)
↓
シャープ(YONEX)(中級に人気?)
↓
モノスピード(MIZUNO)(初・中級に人気)(ここ数年で発売)
↓
MSフォース(GOSEN)(初・中級に人気)(ここ数年で発売)
と、このような感じ。
いろいろな要因で並べる順番は前後するものと思いますので、あくまでも一つの参考程度に。
新製品が出れば出るほど、勢力図が書き換えられていって、なかなかに難しい。
シャープが悪いガットなのか?というと、そうではなく、単純に競合するガットが増えてしまってかすんでる感じ。
展開されているカラーも豊富ですので、楽しみながらテニスをされる方にもおすすめですし(やや低め26~28くらいで張ってみると球乗りを感じやすいかもしれません)、ミクロパワーやスラッシュが硬くて飛びにくい、もしくは飛びすぎてコントロールが難しい、と感じる方はシャープを一度お試しいただくのも良いかと思います。
ということで、初のナイロンモノは、ちょっと意外にシャープでした。
tatsumisports-proは、起己スポーツの2つ目のブログとして2018年9月にスタートさせました!
姉妹ブログtatsumisports-infoは毎日更新、新製品情報やイベント情報をお知らせさせていただいております。
本ブログでは、ソフトテニス用品に特化して、さらに掘り下げた内容をお届けできればと思っています。
誰でも読めるブログではありますが…やはりお客様あってこそ!
店頭、WEB SHOPとも、ぜひぜひたくさんのご利用をお待ちいたしております。